ブログ
2023年12月14日(木)
- 勉強会
冬の火葬場
こんにちは。
一級葬祭ディレクターの林直哉です。
今日は昨今の火葬場事情について
お話しします。
私たち葬儀社は1年を通じてどういう葬儀発生の特徴があるかを感じながら仕事をしています。
その中で
冬は葬儀発生が多いという事実があります。
つまり、お亡くなりになる方が多いのです。
それを聞いて「違いがあるんだ⁉️」とビックリする方が多いですね😲
暖かい季節より、寒い冬の方が体調を崩される方が多いからでしょうか。日々、身体を冷やさないように健康にはご留意ください
葬儀が多いということは、火葬数が多いということです。火葬数が多いと何が起こるのでしょう。
冬以外ではあまりない事情が出ます。
葬儀が希望の日程で組めなくなることが
圧倒的に多くなるのです
それは葬儀社の「請負可能数の多い少ない」の問題ではありません。火葬場がいっぱいで予約が入れられなくなるのです。
今日亡くなってしまって、明日、通夜で、明後日、葬儀を執り行いたいとします。
「火葬場の空きがあるのが5日先です」
のような事態が頻繁に起こるのです。
すると、4日後に通夜、5日後に葬儀となります。しかし、この日お寺様が都合がいいかは別問題です。更に後ろに延びることすらあります。
これは、東京のような人口の多い場所では昔からありました。一週間待ちなんて当たり前です。
しかし、群馬県ではそこまで待つことは無かったです。
これは2023年の冬、つまり去年の冬から感じるようになりました。
高齢化社会が進んで、たまたま一時的に死亡者数が偏って発生したのかなと思っていたら、今年も似た事態がで始めました
見送る側にとっては、いろいろ負担に感じることが多くなります。しかし、これは日本の人口動態を見ていけば必然です。
ここはひとつ
捉え方を変えてみては
いかがでしょう。
葬儀の日程が少し先になるということは、
大切な家族と一緒にいられる時間に
ゆとりができるということでもあります。
それは故人様とだけではなく、他の家族や兄弟ともです。
ご縁のあった皆様や、ご家族、親戚が、ゆっくり故人様に会いに来て、
お別れやありがとうを表すことは、
その皆様にとってお互いに価値ある時間です
故人様も嬉しいと思えるのではないでしょうか。
亡くなって病院から葬儀社の控室に帰ることが多くなって昨今ですが、その場所の選び方、過ごし方を、是非ご検討頂ければ幸いです。そして、無理に葬儀ホールでなくてもいいと思います。
こんな時こそ、故人様にとって「自分の家に帰る」ということもおすすめです。
もちろんどういう選択をされるかは
ご家族の自由です。
故人様にとって、
ご自宅で自分の好きな物を置いてもらい、好きな曲を流してもらいながらご家族と過ごされるのも、見送り方の一つだと思います。
合掌
閉じる