お葬式マナー

年を重ねるごとに参加する機会が増えてしまうお通夜への参加。
お通夜のマナーを知らないまま参加すれば、恥をかくことになります。
お通夜のマナーは、宗教や宗派、地域の習慣によっても変わりますが、
こちらの記事では一般的な仏式でのお通夜のマナーについてご紹介します。
お通夜に参加するときの服装や香典マナー、お悔やみ言葉や忌み言葉もしっかりとおさえて、
お通夜に参加した際に恥をかくことのない状態にしておきましょう。

通夜にはどんな服装を
していけば良い?

訃報を受けお通夜に参加する場合、どんな服装をしていけば良いが迷う方もいるでしょう。亡くなった方の時間や日取りによっては、亡くなった当日にお通夜が行われるため、参加する側にも準備する時間がありません。

お通夜は18時ごろから行われることが一般的なため、会社の帰りに参加することもあるでしょう。その場合、地味な色で肌の露出が少ない平服ならば問題はありません。しかし、喪服を着用してお通夜へ参加することが一般的とされているため、喪服の基本ルールを確認しましょう。

喪服は正喪服、準喪服、略喪服と格式によって3つに分けられます。正喪服は最も格式の高い喪服で、葬儀や告別式、一周忌までの法要で喪主などの主催する側が着用します。準喪服は、一般的な喪服のことで、お通夜やお葬式に参加する際に着用します。略喪服は三回忌以降の法事や急な弔問の際に着用します。

こちらでご紹介する喪服の基本ルールは、一般的にお通夜に参加する際に着用される準喪服に準じたマナーです。

喪服の基本ルール(男性)

男性における喪服の基本ルールは、黒で光沢素材ではないスーツを着用すること。ジャケットのデザインはシングルでもダブルでも構いませんが、パンツは裾がシングルのものを着用します。

ワイシャツは白無地のレギュラーカラーのもので、色柄物やボタンダウンのシャツは避けます。ネクタイは光沢の無い黒無地で、結び方はくぼみを作らないようにします。ベルトは目立つバックルや蛇柄などのデザインのものは避け、黒無地でシンプルなデザインのものを選びます。

靴下は黒の無地です。靴は、エナメルやスエード素材ではなく革靴で、金具などの飾りが付いていないもので、さらに紐で結ぶタイプのデザインのものを履きましょう。

喪服の基本ルール(女性)

女性における喪服の基本ルールは、黒の光沢素材ではないアンサンブルやワンピース、パンツスーツを着用すること。スカートの丈は、短くても膝が隠れる程度のスカート丈のものが一般的です。夏場にお通夜に参加する場合は、肌の露出を避けるという点からもトップスの袖丈は短くても五分袖までとします。

ストッキングは30デニール以下の肌が透ける薄手の黒のストッキングがマナーです。寒さ対策をしたい場合は、厚手のタイツはお通夜では不適切なためベージュのストッキングの上から黒のストッキングの重ね履きがオススメです。パンプスの素材は布または革のもので、エナメル素材は避けます。高いヒールのパンプルやミュールやサンダルはマナー違反です。

コートやセーターのマナー

冬の寒い時期にお通夜に参加する場合は、コートやセーターを着用することもあるでしょう。その場合は、黒の光沢素材ではないシンプルなデザインのものを選びましょう。コートは、動物の殺生を連想させる毛皮やファーが付いたものはマナー違反です。

コートは、斎場に着いたら場内に入る前に脱ぐようにしましょう。マフラーや手袋も同じです。ただし、焼香場所が屋外に設置されている場合などは、焼香台の前に行く焼香時のみコートを脱ぎ、それ以外の時は着用していても差し支えありません。

アクセサリーや小物のマナー

アクセサリーやバッグ、ハンカチ、手袋、傘などにも配慮が必要です。アクセサリーは基本的には結婚指輪以外は身に付けないようにします。バッグは光沢素材と動物の皮製品を避けましょう。ハンカチや手袋、傘など、すべての小物に関しても華美なものは控えましょう。

メイクや髪型もナチュラルに仕上げましょう。メイクは濃い色を使わずに淡い色を使ったメイクにします。髪型は髪が長い人は黒いゴムで一つに結びましょう。結ぶ高さは、耳よりも下の低い位置にするということもポイントです。

通夜への持ち物

お通夜へ参加する際に最低限必要な持ち物は、香典と数珠です。その香典と数珠に関するマナーを説明します。

香典

香典は故人様の霊前に供えるもので、線香やお花の代わりです。香典の金額は、故人様との関係性で決まります。香典額は、血縁関係が近いほど高額となりますが、ご自身の年齢や葬儀の大きさ、故人様の知名度など、さまざまな要素を踏まえて香典額を決めましょう。

香典を準備する際に忘れてはいけないことは、非常識と言えるほどの高額の香典を包まないということ。これは喪家が準備しなければならない香典返しに配慮をするという意味でもあり、香典マナーの1つです。

香典を包む不祝儀袋も袋に直接水引が印刷されている略式のものから、豪華なものまで種類が豊富です。不祝儀袋は香典の金額に見合ったものを選びます。

不祝儀袋はコンビニエンスストアでも購入できますが、結婚式と違い訃報は突然なため、数種類の不祝儀袋を準備しておけば、どのような関係性の故人様のお通夜に参加する場合も慌てることなく香典の準備ができます。

金額別の不祝儀袋の種類
金額 不祝儀袋の種類
5,000円未満 水引が袋に印刷されたもの
5,000円~20,000円 黒白の水引のもの
30,000円~50,000円 高級感のある和紙に双銀の水引のもの
50,000円~100,000円 高級和紙に双銀の豪華な水引のもの

不祝儀袋には表書きが必要です。訃報を受けた際に故人様の宗教や宗派を聞くことができれば、それに合わせて不祝儀袋を準備します。しかし、宗教がわからない場合は、すべての宗教で使用できる「御霊前」で準備しましょう。

故人様が浄土真宗だとわかっている場合は、「御仏前」を準備します。これは、浄土真宗では人が亡くなるとすぐに仏になるとされているため、お通夜での香典も「御霊前」ではなく「御仏前」です。

故人様の宗教は仏教だということは分かっているけれども宗派が分からないのであれば、どの宗派でも使用できる「御香典」を準備します。また、キリスト教式の場合の不祝儀袋は「お花料」、神式の不祝儀袋は「御玉串料」としましょう。

表書きには名前も必要です。名前は薄墨の筆や筆ペンを使用して書きます。これは、ペンが無く硯(すずり)で墨をすっていた時代に、訃報を聞いて不祝儀袋を準備する際「涙が落ちて墨が薄くなった」や「急なことで墨を濃くする時間もなく駆けつけた」等という意味から今でも不祝儀袋には薄墨が使われています。硯(すずり)をすって筆を使う機会はあまりないため、弔事用のペンとして薄墨の筆ペンを準備しておくと良いでしょう。

香典に使うお金についてもマナーがあります。香典には新札(折り目の付いていないお札)は使用しません。新札は亡くなることを予測し準備していたという印象を与えるためです。とはいえ、使い古したお札ならば良いというわけでもありません。あまりに折り目の多いお札は見苦しく礼儀に欠けます。もし、新札しか手元にない場合は、一度お札に折り目を付けてから使用します。

お金については、新札を使用しないというマナー以外にも、お札の向きを揃えて入れることも大切なマナーです。お札を入れる向きに関しては正式な決まりはありません。

不祝儀袋の準備をしたら、袱紗(ふくさ)に包みます。袱紗(ふくさ)に包み香典を持っていくことは香典のマナーです。袱紗(ふくさ)には慶事用と弔事用があります。掲示用の袱紗(ふくさ)は暖色系、弔事用は寒色系です。ただし、紫は両方で使用できます。

袋状の袱紗(ふくさ)は、そのまま不祝儀袋を入れれば良いですが、風呂敷タイプの袱紗(ふくさ)は包み方にもマナーがあります。つめ部分を左側にして袱紗(ふくさ)の中央よりやや右よりに香典を置きます。袱紗(ふくさ)は右側、下、上、左側の順に折り、最後につめをかけて留めます。結婚式などの慶事の場合とは逆の包み方のため、注意が必要です。

数珠

数珠は仏式のお通夜に参加する際には必ず必要な物であり、最も身近な仏具です。数珠の珠の数は108個で人間の煩悩の数と同じとされ、これを手に仏さまに手を合わせることで煩悩が消滅し、功徳を得られると言われています。

数珠は宗派ごとに決まった正式な数珠とすべての宗派で使用できる略式の数珠があります。数珠は故人様の宗派に合わせたものを持参しなければならないというわけではありません。ご自身の宗派の数珠、またはすべての宗派で使用できる略式の数珠を持参しましょう。

数珠の素材は大きく分けて木の珠と石の珠があります。宗派による素材の決まりはありません。数珠に付けられている房の形も梵天房(ぼんてんふさ)、頭付房(かしらつきふさ)、紐房(ひもふさ)があり、素材も正絹や人絹、色もさまざまです。房の形や素材、色も宗派による決まりはありません。

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