葬儀の知恵袋(コラム)

2022年5月6日(金)

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葬儀はいつやる?【葬儀日程の決め方】

葬儀はいつやるのでしょうか?

家族が亡くなり、悲しみも束の間。遺族として最初に決めなくてはいけない重要な事として、「葬儀の日程」があります。

実は、亡くなってからお葬式をいつやるかということに決まりはありません。

今回は、お葬式をあげられる方がどのような点を考えて日程を決めているかをご紹介します。

 

 

 

●葬儀規模を決めます

葬儀日程を決める際には、葬儀場所の確保のために葬儀規模(参列する人数)に合った大きさの会館やホールをあらかじめ予約する必要があります。そのため、おおよその参列者の人数を把握する必要があるのです。

 

・家族葬にするか一般葬にするか

家族葬として家族、親族のみで行うか、一般の方の参列がある一般葬にするかを決めます。
一般葬の場合は、新聞のおくやみ欄などで一般の方に広く周知することが一般的です。

 

・おおよその参列人数を算出します

葬儀規模とは、葬儀に何人くらいの参列が見込めるか。という事です。
使用する葬儀会館やホールの大きさを決めるためには葬儀規模はとても重要です。

葬儀に参列する人数を突然聞かれても全く想像できないと思われるかもしれませんが、分解してそれぞれの人数を考えるとある程度の把握ができます。

 

<家族・親族の場合>

 ・家族(遺族)の人数
 ・参列が予想される親族数

 

<一般参列の場合>(葬儀の周知方法により異なります)

 ・近所や町内会のお付き合いの度合いから何人位参列してくれそうか
 ・故人の入っていたサークルや団体はあるのか
 ・友人・知人など交際範囲は広かったか
 ・遺族(家族)それぞれの会社関係や知人は参列しそうか

このようにそれぞれ分けておおよその人数を足して考えるとおおよその人数把握ができます。

事前相談などで、会場の広さや葬儀規模に関して事前に検討しておくことをおすすめします。

葬儀全般をはじめ、参列人数の相談やホールの収容人数など、ベルセレモニーでは万が一の時に慌てないために事前相談を承っております。

 

 

 

●24時間経過後の火葬と火葬場の休日

・亡くなってから24時間経過後の火葬

日程を決める際にまず初めに火葬する日。つまり葬儀・告別式終了後の出棺の日を考えます。

亡くなってから火葬までは、「墓地、埋葬等に関する法律」により、定められた感染症以外は24時間経過しなければ火葬はできませんので、最短で火葬を検討されている方は注意が必要です。

 

・火葬場が休日の日は火葬ができません

全国の自治体で運営している火葬場は、六曜の友引が休館日の場合がほとんどです。

火葬場がお休みの時は火葬が行えませんので、火葬を行う日が友引ではないかを考えます。つまりその日は、葬儀・告別式、出棺ができませんし、前日に行われる通夜も行えないという事です。

 

六曜の友引に関する詳細は、過去コラムでご確認ください。

<<友引は友を引くから葬儀ができない?>>

 

 

 

●一般的な葬儀スケジュール

(初日)逝去日。搬送・ご安置
    宗教者と日程確定
(二日目)葬儀打ち合わせ・準備

  ・
  ・

(三日目)通夜
(四日目)葬儀・告別式、火葬

 

あくまでも一般的な日程ですが、ご遺族それぞれの環境や亡くなった時間によっても変わります。

特に「二日目」を圧縮して逝去日の翌日に「通夜」になる場合もありますし一般葬や大規模な葬儀の場合では2、3日以上日にちを空ける場合もあります。通夜までの準備期間や状況で、ご遺族により変わってきます。

関東の一部では、火葬場の予約待ちが一週間ほどかかる地域もあります。

 

 

 

●葬儀日程のポイント

葬儀日程に関しては、一旦希望として決めましょう。下記のようなポイントを考慮のうえトータル的に判断します。葬儀社を交え相談することで、適正なアドバイスを受けられるはずです。

 

 

・遺族・親族の都合を検討する

遺族はもちろんですが、突然訃報の知らせを受けた親族は、出発までの準備にも時間がかかるものです。特に遠方に親族がいる場合は配慮を忘れずにしましょう。

 

・希望日に火葬場が利用可能か

火葬場の利用に関しては、市区町村でルールが異なる為、葬儀社に相談することをおすすめします。

葬儀社であれば、前述のような友引などの休館日も把握していますし、火葬場の確認も理解しています。

 

・希望する葬儀会館や式場に空きがあるか

葬儀社に確認が必要です。葬儀規模に適した葬儀会館やホールを予約します。

また、希望している会館が使用されている場合は、別な会館やホールに変更するか、日程の変更を検討します。

 

・葬儀規模により日程の判断が異なる場合があります

少人数の遺族・親族のみで行う葬儀より多くの人が参列する一般葬は、通夜までの待機日数に余裕を持つ事があります。

新聞のおくやみ欄の掲載に間に合うか。より多くの方が参列しやすいように告知から時間的余裕を持つ場合もあります。

 

・寺院など宗教者の予定確認

葬儀日程の最終決定は、寺院など宗教者の都合に合わせます。

葬儀日程を決める順序としては、まず遺族が日程の希望日を検討した後、宗教者にその日程のご都合を確認します。宗教者が問題ないとの事であれば本決定とします。また、同時に通夜や葬儀の時間も確定となります。

 

寺院に対しての日程確認時の注意点としては、遺族側の希望日程の伝え方としては、「ご都合はいかがでしょうか?」というスタンスで確認を行います。「この日程でお願いします」と決めつけるような伝え方をしないようにしましょう。

 

また、本決定前の日程や時間は変更になる事も予想されるので、他の方には決定まで伝えないようにしましょう。

 

 

 

●葬儀日程はいつ決まる?

寺院の場合で希望した日程を伝えるタイミングは、亡くなった後のご移動、そしてご安置後です。スムーズな日程決めのためにも、ご安置先として場所と、どの場所で葬儀をするのがよいかが分かっているとよいでしょう。

参列していただく方の範囲や親族の把握だけでも事前に考えておくことをおすすめします。

 

 

 

まとめ

・火葬を行う際には、亡くなってから24時間経過後で、かつ火葬場で予約が取れることが前提です。

・お葬式の日程決めには、家族・親族の都合をはじめ、葬儀式を行う場所も考えたうえで、最終的に寺院などの宗教者の了承を得た後に本決定となります。

・葬儀日程を決めるタイミングは、亡くなった後のご安置の後で、葬儀規模や葬儀場所などを事前に検討しておくことをおすすめします。

 

 

 

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