葬儀の知恵袋(コラム)

2020年3月31日(火)

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新型コロナウイルスの【葬儀】感染者が亡くなった場合の対処方法

新型コロナウイルスで感染者が亡くなった場合、人が多く集まるお葬式はどのようにしたらよいのでしょうか?

新型コロナウイルスで感染者が亡くなった場合、もちろん自らが感染しない事も大切ですが、それと同様に人に感染させないことも重要となります。

そこで今回は、参列する際の注意点や対処方法などについてお話します。

●新型コロナウイルス感染症

3月15日現在、正式名称もついていない新型コロナウイルス。

高温多湿に弱いウイルスは5月頃までには終息するという専門家もいれば、高温多湿のシンガポールで拡大しているのは、暑さに対してウイルスに耐性があり、もしかしたら終息は年を越すのではないかという専門家の意見もあり未だ解明されていない事がたくさんあります。

 

特に心配なのは、体に疾患を持っている方や高齢者が重症化するケースや死亡例が多数報告されていることです。

 

 

・現在の新型コロナウイルス感染症の感染対策

令和2年1月28日、内閣は新型コロナウイルスを「指定感染症」として定めました。

これにより患者に対する入院処置や公費による適切な医療の提供、患者の把握のための医師による迅速な届け出や接触調査などが行われるようになりました。

令和2年2月 25 日「新型コロナウイルス感染症対策の基本方針」によって感染拡大の抑制に対する基本方針が打ち出されました。

 

 

・新型コロナウイルスの感染経路

感染経路は【飛沫感染】と【接触感染】で感染するといわれており、感染後も症状が出ない人の存在も明らかになってきました。

 

 

【飛沫感染】

感染者のくしゃみや咳より発せられた飛沫(つば等)と一緒にウイルスも放出されて、他者がこれらを口や鼻より吸い込むことにより感染します。

接近状態での会話などからも飛沫による感染のリスクがあり、マスクにはこの飛沫をある程度抑える効果があります。マスクがあっても無くても咳やくしゃみをする際は手ではなく、腕など使って口をおさえる事が良いとされています。

 

 

【接触感染】

感染者がくしゃみや咳を手で押さえた際に手にウイルスが付着した状態で、ドアノブなどに手が触れることでウイルスが付着します。その付着した場所を未感染者が触れることにより感染するというものです。
その場に感染者がいない場合でも感染が起りえるのです。

未感染者は、手についただけではウイルス感染はしないので、よく手を洗う事が特に重要とされ、不潔な手で口や目などの粘膜にはむやみに触れない事が感染の抑制につながるとされています。

 

 

【空気感染】

現在、空気感染は起こらないとされていますが、2月25日発表の「新型コロナウイルス感染症対策の基本方針」では、「閉鎖空間において近距離で多くの人と会話する等の一定の環境下であれば、咳やくしゃみ等がなくても感染を拡大させるリスクがある」としています。

換気が悪く狭い空間内で多くの人が密集する場所は避けるべきです。

 

 

 

●葬儀の参列

葬儀では多くの人が集まる場合も多いため、自らが感染しない事も重要ですが、人に感染させない対策はとても重要です。上記に記載した感染経路を理解したうえで対策をすべきでしょう。

 

ベルセレモニーでは、新型コロナウイルスに感染したご遺体からの感染予防対策をはじめ、スタッフの体調管理や施設の感染対策を行っております。

 

 

 

●新型コロナウイルス感染症で亡くなった場合の火葬

 

「墓地、埋葬等に関する法律」では、24時間以内の火葬を法律で禁じていますが、例外として重大な感染症の場合は、「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」において24時間以内の火葬を行わなければなりません。

 

新型コロナウイルス感染症は、現在のところ「24時間以内に火葬することができる」分類になっています。これは、強制力はなく24時間以内でも火葬はできますが、通常の火葬のように24時間以降でも問題ないという事です。

 

 

 

●新型コロナウイルス感染症で死亡した場合

 

・葬儀社に連絡をする

医師の診断で新型コロナウイルスと判断されて亡くなった、または感染している可能性がある場合でも、まず葬儀社に連絡をする事になりますが、必ず新型コロナウイルスで亡くなったと伝えるようにします。(葬儀社によっては対応ができない場合があります)

その後亡くなった場所から自宅または葬儀会館へ移動しますが、葬儀社はご遺体からの感染を防ぐためにご遺体を密閉する特殊処置や消毒を念入りに行い対応します。

ベルセレモニ―では、故人が新型コロナウイルス感染症の葬儀にも対応しています。

 

 

・葬儀参列者への感染の心配は?

故人が新型コロナウイルス感染症で亡くなった場合には、葬儀社によって方法は異なりますが、ご遺体をビニールで密閉できる状態にしたうえで、消毒を行い棺に納棺し、さらに消毒を行います。統一された方法はなく葬儀社によって異なる場合がありますが、対応できる葬儀社は他の感染症の経験もあるため安心できるレベルでしょう。

しかしながら、納棺後は、柩の蓋を開けたり故人のお顔がご覧いただけなかったりする場合があります。

 

問題点としてあげられることは、故人が新型コロナウイルスで亡くなった場合の遺族です。故人と濃厚接触だった場合は特に注意が必要です。

 

 

・葬儀には人を呼ばない方が良い?

通常通り一般の会葬者が参列する一般葬を行う方もおりますが、この様な時期という事で、一般葬を断念して家族・親族の葬儀に切り替える方もおります。

また、自宅で行う自宅葬を検討される方もおりますが、自宅内の風通しの悪く狭い空間に多くの家族親族が集まる事は危険性が高まるので、特に注意が必要でしょう。

 

どのようなかたちでも葬儀の際には、前述の「飛沫感染」や「接触感染」に十分に注意を払う必要性があります。

 

 

 

まとめ

・主な感染の原因は、感染者のくしゃみや咳によってウイルスが放出される「飛沫感染」と感染者の手などについたウイルスがドアノブや手すりを触る事でウイルスが付着し、他者がそれらに触れることで感染する「接触感染」などが現在わかっています。

 

・ご遺体が新型コロナウイルスに感染している場合は、葬儀社の対処方法が一般の方とは異なるため、事前に葬儀社に伝えるようにします。葬儀社によっては受け入れができない場合があります。

 

・感染者が故人の場合の対応は、葬儀社の特殊な処置によってほぼ封じ込めることは可能ですが、故人と濃厚接触だった遺族などは感染と感染させるリスクが高まるので注意が必要です。

 

 

 

ベルセレモニーでは、資料請求をはじめ事前相談も随時受け付けております。

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