葬儀の知恵袋(コラム)
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2021年8月6日(金)
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直葬(ちょくそう)・火葬式とは?
直葬(ちょくそう)・火葬式とは、通夜や告別式などの儀式を行わず、火葬だけを執り行って故人を弔う葬式のことです。
直葬と火葬式とは、ほぼ同様の意味として使われています。
基本的には家族や親族だけが集まり、しめやかに行われます。形式は非常にシンプルで最も費用を抑えられる方法と言えるでしょう。
●火葬場の運営は各自治体にて管理されています。
日本の火葬場は一部民間で運営しているところがありますが、そのほとんどは市区町村が独自に運営しています。運営に関しては、もちろん法律に基づくことや基本的ルールなどは各火葬場で共通しておりますが、それ以外の火葬場内でのルールは、各市区町村に任されています。
この事柄を踏まえて直葬・火葬式のご説明をいたします。
●直葬・火葬式の意味合いとは?
・直葬とは
「直葬」というと、ご存知ない方は「亡くなったら真っすぐ火葬場へいくことでしょう?」と思われるかもしれません。
ある意味間違いではありませんが、決められた感染症以外は24時間経つ前に火葬を行うと法律違反になるため、亡くなった後にまっすぐ火葬場に向かい火葬を行う事は、感染症以外はありません。(2021年7月現在、新型コロナウイルス罹患者で亡くなった方のほとんどはすぐに火葬が行われています。)
弊社のホームページ「葬儀の種類から選ぶ」の「火葬」にて一部ご紹介をしておりますが、ご遺体安置施設がある火葬場に於いては、病院で亡くなったあと、事情のある方や身寄りがない方などは、火葬場の安置施設に直接入る場合があります。
その後は、同施設にて火葬となるため「直葬」と呼ばれるようになったという説があります。
その他の説としては、亡くなった後に通夜・葬儀などを一切なにも行わないため「直接火葬場にいくようなもの」という意味あいで、「直葬」と使われる地域も多いようです。
・火葬式とは
「火葬式」は、直葬より少し前から使われていた言葉です。
地域や葬儀社の考え方により諸説ありますが、通夜・葬儀などの「式」を一切行わない代わりに火葬場での「火葬」を「式」とみなして「火葬式」という説があります。その他、式を一切行いませんが、唯一お経は火葬場の「炉前(ろまえ)」や「告別室」で行うのみ。というところもあります。ただし、火葬場によっては長時間の読経は行えない(待っている人が多い火葬場では行いにくい)という場合もあります。
この様に直葬と火葬式では明確な違いはほぼ無いに等しいのですが、一般的に火葬式より直葬はさらにサービスが制限され、価格も安価になる傾向にあります。
●直葬・火葬式には明確な決まりはありません
日本は古来より、その土地(地域)によって葬儀の風習は異なっていました。
現代になっても地域それぞれの過去の風習が一部引き継がれているところが多い事も要因ですし、葬儀には宗教的な考えを多く含むため、日本国としても国民へ統一した葬儀のあり方というものは、強制できない事も理由のひとつでしょう。
何度かこちらのブログで書かせていただきましたが、「家族葬」の場合に親戚や知人など呼ぶ範囲に明確なルールが無い事をご紹介しました。直葬や火葬式も同様に内容が地域によって異なることも多く「曖昧」になってしまっています。
つまり、直葬や火葬式は「葬儀社のサービスに付帯するものはここまでです。」というような取り決めはなく、葬儀社によって異なるものなのです。
ただし、見解が共通していることといえば、通夜式・葬儀式などの式を行わずに「火葬するための準備をし、火葬を行う」という事でしょうか。
●直葬・火葬式の費用は?
式を行わずに火葬場に向かうための準備をする直葬や火葬式は葬儀社によっては扱っていない会社もありますが、取り扱っている葬儀社では、最も費用は抑えることができると考えられます。
直葬や火葬式は、式を行わないため、式場やホールも使用しないため、費用はかからないと思っても良いでしょう。(ご安置する場所を借りる場合は費用が掛かる場合が一般的です。)
金額としては、おおよそ税別で13万~25万円くらいが多いようです。
ただし、お葬式のプランで「直葬プラン○○円」や「火葬式プラン○○円」など多くの葬儀社がプランとしてよく見かけますが、内容が葬儀社によって様々です。単純に金額だけで比較するのではなく、含まれているサービスや内容を確認する必要があります。
●直葬・火葬式のメリットとデメリットや注意点
メリットとしては、やはり圧倒的な価格の安さにあります。予算が限られている方にとっては魅力的な価格です。
デメリットや注意点としては、いくつかあります。
・通夜式・葬儀式などが行えない。
・寺院の読経ができない(できる場合もあるので葬儀社にお問合せ下さい。)
・「身寄りの無い人の葬儀のようだ」と親族からの理解が得られない。
・葬儀社により付帯サービスに制限があり、自分で行わないといけない事柄がある。
・葬儀後に何もしてあげられなかったと後悔をしてしまう。
上記にある通り、直葬でおこなう事を家族で意見が一致したとしても親族に相談するなど慎重に決めるべきでしょう。
ベルセレモニーでは、資料請求をはじめ事前相談も随時受け付けております。
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