葬儀の知恵袋(コラム)

2020年3月31日(火)

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家族葬の事前準備と事前相談

家族葬の事前準備が必要とは思っていても「悲しいことは考えたくない」とう方も多いのではないでしょうか。

また、家族葬の事前準備は「縁起でもない」と考えない方や、「まだ先だから」「何をしてよいかわからない」と先送りにしている方もいらっしゃることでしょう。

そこで今回は、葬儀の事前準備の必要性についてお話します。

 

 

 

 

 ●事前の準備は縁起が良くない?

 

・事前準備は縁起が悪いといわれる理由

 

たしかに、古来よりお葬式の【事前準備】はタブーでした。縁起が悪いという事もありますが、もしも時の安心とはいえ、まだ生きている人の「お葬式」の準備をするというのは心情的に心苦しいなど、申し訳ない気持ちになるのはごく自然な感情です。

 

しかしながら、もし準備をしないでその時を迎えた場合は、ご家族が大変な思いをするのはもちろんの事、亡くなられたご本人が「家族が困るような状態」になることを望んではいないのではないでしょうか。

 

そのため事前準備は可能であれば、ご自分が元気な時に自分自身のことを準備して、家族に伝えられることが望ましいです。しかし、準備をしないまま体調が悪くなってしまうことも多く、家族は縁起が悪い、申し訳ないなどの心情から準備がしにくくなるという悪循環なのです。

 

 

 

・縁起が悪いといわれたのは過去の話

 

だからと言って、事前準備を避けて 何もしなくても良いのでしょうか?

 

現代社会は様々なニーズに対応するために選択肢が増え複雑化しています。それは葬儀においても同様で、いざという時にはみなさんが想像する以上に様々な事を選択し判断する必要があるのです。

 

不幸は突然訪れるものです。慌てて決めたことにより、費用をはじめ葬儀自体希望とは程遠くなることも多く、後悔しないようにしなければなりません。

 

それでは葬儀の際にはどのような事を決める必要があるのか、その一部を次項でご説明してまいります。

 

 

 

 

 ●葬儀で決めなければならない事とは

万が一家族で不幸があった場合は何を決めなければならないのでしょうか?

亡くなった場所を病院としてご安置するまでの間でいくつか例をみてみましょう。

 

 

・葬儀社へ連絡をして搬送の依頼をする

病院でご臨終を告げられた瞬間から、故人が病院を出ることを考えなくてはなりません。

病院ではご遺体の搬送はしませんので葬儀社に病院までお迎えに来てもらわなければなりません。

 

病院は葬儀社を紹介しません。病院によってはするところもありますが、基本は業者のリストがあり、その中から選びます。
しかし、リストに知っている葬儀社があるとは限りません。よく調べていない葬儀社の場合は、費用体系やどのような式場があるか不明な場合がほとんどですので注意が必要です。もし、自分の希望と違ったときは、搬送後でも搬送料を支払い、別な葬儀社に変えることが可能です。重要なことは、「搬送を依頼する」ことと「葬儀を依頼する」とは違うということです。

 

 

 

・ご安置先を決めて安置をします

病院で亡くなると速やかに病院を出なければなりませんが、その前にご安置先を自宅にするのか葬儀ホールにするのかを決めます。

その際、葬儀ホールのご安置希望でも、そのホールが現在使用中の場合があります。その際は他にご安置できる場所があるかを確認するとよいでしょう。

ご安置後は葬儀社に宗旨や宗派を伝え、それぞれに沿った枕飾りを設置します。

 

 

 

・寺院など宗教家への連絡

ほとんどの宗旨・宗派では、ご安置された後、宗教家に来ていただくことになります。

そのため、お付合いのある寺院やその他の宗教家の電話番号を控えておかなければなりません。

 

宗教家とのおつきあいが無い場合、改めて依頼する必要があります。近くに宗教家とつながりのある親族(同じ苗字の親族)より紹介してもらうとよいでしょう。

また、親族からの紹介が難しい場合は葬儀社に紹介してもらう方法もありますが、その場合は、宗旨、宗派が正確にわからなければ手配をすることができません。不明な場合は、本家の方に問い合わせる等、調べる必要があります。

 

 

 

・葬儀スタイルを決める

参列者を家族や親族に制限する家族葬にするのか、新聞のおくやみ欄などを通して、広く葬儀を周知して知人の方にも来ていただく一般葬にするのか。参列の範囲を決める必要があります。
また、会葬に来られる親族人数などのおおよその把握も必要です。

 

 

 

・葬儀会場を決める(会場の予約)

葬儀会場の大きさは大小さまざまです。会場使用費用は、会場の大きさによって大幅に変わります。

大きな会場では祭壇も大きくなる傾向にあり、少人数で使用すると寂しさを感じる事があります。だからと言って、会場が小さすぎては会葬者にご不便をおかけします。決めた葬儀スタイルから会葬者の人数を算出することで、葬儀規模に適した会場の見当がついてきます。

 

 

一例をご紹介しましたが、このようにお葬式前のご臨終からご安置までの間だけでも数多くの選択と判断が待ったなしで迫ってきます。

 

ご安置後に改めて葬儀担当者と詳細な葬儀の打ち合わせを行いますが、その際に葬儀スタイルや会場の予約などの変更がある場合は、葬儀担当者に相談します。

 

 

 

 ●事前準備と事前相談

万が一の時に慌てないために「事前に考えておくこと」を備えておく必要がありますが具体的にどのような行動が必要になるでしょうか?

 

葬儀社での事前相談では、家族葬か一般葬か「ご自分たちがどのような葬儀を行いたいか」など、ある程度考えられていた方がスムーズではありますが、「どうしたらよいか見当もつかない」という場合でも葬儀社は一緒に考えてくれるはずです。
もちろん、ベルセレモニーでは、「全くわからない」という方でも真摯に対応させていただいております。

もし一緒に考えてくれないような葬儀社であれば、すぐに席を立ち他の葬儀社に行くべきです。

 

 

・葬儀社選びと事前相談

葬儀式場が自宅の近くにあるというのも重要な基準の一つではありますが、さらに大切な事は、「親身に接してくれるか」、「希望するホールの大きさは適当か」、「葬儀費用は適正であるか」が重要なポイントです。

 

まず、気になる葬儀社に電話をかけて、見積をはじめ、相談に乗ってくれるか聞いてみましょう。葬儀ホール内の見学は、葬儀が入っていると見学場所が限られるので、見学と相談が希望と伝えた方がスムーズです。さらにイベントなどあれば参加をおすすめします。

 

 

・事前相談と見積依頼

事前相談を行った際に内容に沿った見積を依頼します。

見積には葬儀社以外の支払の項目が記載されていない場合があるので、必ず見積もりに入っていない「その他にかかる費用」も確認するようにしましょう。

 

 

 

 ●事前相談はやはり必要です

 

事前準備と事前相談のお話をさせていただきましたが、どうしてよいかわからない場合は、まず葬儀社(葬儀ホール)へ伺って相談をしましょう。

家族で考えなくてはいけないことなど適切なアドバイスが得られるはずです。

 

何よりも不幸な事は、事前の知識や準備を行っていなかったことにより、遺族が望んでいない結果になることです。
結婚式では心の準備ができたうえで何度も打ち合わせを行いますが、お葬式は心の準備なく突然訪れます。
さらにいきなり本番は大変すぎると葬儀に携わっている私は強く感じます。

 

 

家族の誰かが危篤になってからでは、お葬式の準備は気が引けるものです。
あえて家族のみなさんがお元気なうちにあらかじめお葬式の事を具体的にに考えてみましょう。

 

 

 

まとめ

 

・古来より葬儀の準備はタブーとされていました。環境が変わり、さまざまな事が絡み合う現代では事前に考えたり、準備を行ったりする必要性が高まってきました。

 

・ご臨終からご安置まで、葬儀前のわずかな間でも多くの決断や選択に迫られます。誤った決断を避けるためにも事前に考えをまとめておくようにしましょう。

 

・ご自分たちにとって最適なホールや信頼のおける葬儀社を見つけるためには、葬儀社・葬儀ホールを見学する、葬儀について相談する、見積をとるなどの事前準備が有効です。

 

 

ベルセレモニーでは、資料請求をはじめ事前相談も随時受け付けております。

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ベルセレモニー総合電話窓口 0120-474-645

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