葬儀の知恵袋(コラム)

2020年3月31日(火)

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お葬式での【お清め塩】は必要でしょうか?

お葬式でお清め塩は必要なのでしょうか?

そもそも清めというと「神社」の連想が強く、その他、玄関に置く「盛り塩」や上棟式で使うなど「お祓い」というイメージがあると思います。

ただみなさんもお葬式から帰った際に体や手に塩をかけて清めた事もあるでしょう。

今回は、お葬式で行うお清め塩の理由をご紹介してまいります。

 

お清め塩

 

 ●お清め塩とは

日本は、民族信仰として「神道」の考えが古くから根付いています。自分が仏教徒であっても現代の多くの日本人は慣習として神道の考えを受け継いでいることも多く、その一つの「お清め」は一般的です。

 

お清めには水やお酒、特に「塩」は体にかけたり、盛り塩にしたりと、みなさまも使われた経験があるのではないでしょうか。

【お清め塩】はもともと神話のなかで、黄泉の国から帰ってきた際に穢(けが)れを祓(はら)うために海水を使ったという記述があり、そののち、海水に含まれている「塩」がそのまま伝えられたといわれています。

 

 

 

 ●葬儀とお清め塩の習慣

神道の考え方では、「死者」ではなく「死」というそのものに対して【穢れ】とみなしています。

 

お葬式でお清め塩を使用する場合は、火葬が終わり火葬場から葬儀式場に戻ってくる際にお清め塩を使用する光景が以前はよく見られました。

葬儀をすべて終えて帰宅する際にも自宅の門または玄関に入る前に塩をかけて同様に祓う方もいます。

 

 

 

 ●お葬式の際、お清め塩は必ず行わなければならない?

 

それではお清め塩は必ず行わなければならないのでしょうか?

神道の葬儀では必ず用意いたしますが、キリスト教では基本用意はいたしません。

仏教でも浄土真宗系では、お清め自体行いませんし、仏教作法にも塩を清めとする教えはありません。

したがって、「火葬場」や「葬儀式場」から帰ってきた際もお清めは必要ありません。ただし、個人的に気になるようでしたら、自宅に入る前にお清め塩を使用してもよいでしょう。

 

地域ごとの慣習によっては、お清め塩を用意する場合、しない場合がありますので注意が必要です。

 

 

 

  • まとめ

 

・日本人には古来よりよろずの神の信仰など神道の教えが根底にあります。

 

・神道では、「死」(死者や死者の霊の意味ではありません)そのものに対して「穢れ」があるとされており、それらを祓うためにお清め塩などを使用します。

 

・仏教でも仏教作法として使用しているのではなく、あくまで慣習として残っていることで使用する場合が多いだけです。

 

・宗教的にお清め塩を使用しない場合でも個人的に気になるようでしたらお清め塩を使用しましょう。

 

 

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