参列者の知識

2024.04.16

妊婦さんはお葬式に参加できるの?

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妊婦さんはお葬式に参加できるのでしょうか?

昔からの言い伝えで「妊婦はお葬式に参加するものではない」と耳にしたことがある方は意外と多いのではないでしょうか。

もちろん迷信ではありますが、どのようにして発生した迷信なのでしょうね。

今回は妊婦さんの葬儀参列についてのお話しです。

 

 

●お葬式と妊婦さんにまつわる迷信

各地域で様々な迷信があり異なる事も多いのですが、その中でお葬式と妊婦さんに関する迷信をご紹介します。

  • 妊婦がお葬式に出ると赤ちゃんにあざができる
  • 妊婦は火葬場で骨を拾ってはいけない
  • 妊婦は火葬場に入ってはいけない

 

過激な迷信の中では

  • 妊婦がお葬式に出ると赤ちゃんがあの世に連れていかれる

といった恐ろしい迷信もあります。

 

(注:今回は「迷信」という言葉を使用しましたが、辞書によると「迷信」とは合理的な根拠を欠き、道徳に反するような知識。とされています。

今回既述した内容としては、妊婦さんを守る為に発生したと捉えた場合では「迷信」ではなく「俗信(ぞくしん)」とした方が妥当かと考えましたが、文章をわかりやすくするために広く知られている「迷信」を使用させていただきました。)

 

 

妊婦さんへの迷信が発生した理由

このような迷信ができた理由は、いったいどのような事情があったのでしょうか。

 

古来の日本人は死に対して「不浄」という考えがあり、このような考えはもともと神道で現代でも引き継がれています。

つまり、妊婦さんの出産というおめでたい祝事と、お葬式という人の死という不幸は、相反する事と捉えられた。または死という不浄が妊婦さんに及ぶのではないかと捉えられていたのでしょう。

 

妊婦さんに対しての迷信ができた最大の理由は、妊婦さんの身を案じた理由があるからと私は考えています。

例えば、昔のお葬式はというと、地域をあげてお手伝いをしていました。亡くなってからお葬式までの日数も現代より長かったとされており、地域の住民たちは葬儀への参列はもちろん、お葬式前にも多くの準備が必要でした。

特に女性は、準備を行っている多くの人やお葬式当日のために炊き出し(食事を作って振る舞う)や、その片付けなどもあり長期間にわたり大きな負担がかかります。

 

また、妊婦さんが遺族の立場になったとしても、昼夜問わず訪問者の対応や後片付けなど睡眠時間が少なくなったりすることもあります。

そしてお葬式の当日は長時間に渡り、休む時間もありませんし若いお嫁さんは、多くの方に気を遣う事でしょう。

こういったことから、妊婦さんには負担がかからないよう配慮するために迷信を作る事で体に障るような無理をさせないようにしていたとも考えられます。

 

 

迷信への対策はある?

妊婦さんの中には「迷信だから」と全く気にしない方もいる一方、「万が一赤ちゃんに何かあったらどうしよう」と思う方もいるかもしれません。その場合は、鏡をお腹に入れるとよいでしょう。

鏡の向きは、鏡の面を外側にして身に着けるというものです。

これは、邪悪なものを鏡によって跳ね返してお腹を守ることができるというものです。

 

迷信を信じている人、信じていない人を含めて、現代でも念のためにお腹に鏡を入れている妊婦さんは多いようです。

妊婦のみなさんは、お葬式に参列する場合は、小さくても良いのでお腹に入れておくとよいかもしれませんね。

 

 

近年での妊婦さんの参列

迷信への意識が昔に比べて低くなっているようで、多くの妊婦さんは葬儀に参列しているようです。ただし、体調をみながら無理をしないように葬儀に参加するとよいでしょう。

特に悪阻(つわり)がひどい時期には、お線香の香りに強く反応する方もいるようですので注意が必要です。

 

 

妊婦さんの服装

お葬式は急に訪れるものです。体形の変わりやすい妊婦さんには、葬儀に着ていく服が間に合わない事も考えられます。

とはいえ、明るい色の服装で良いという訳にはまいりません。

お腹が目立つ時期には、黒またはダーク系のマタニティー用のワンピースがあれば良いかもしれません。

持ち合わせがない場合は、貸衣装で対応できることもあります。依頼している葬儀社に相談するとよいでしょう。

 

妊婦さんが遺族として参加する場合は、可能な限りマタニティー用の礼服を用意することをおすすめします。短期間しか着ることができない礼服の購入をためらう方も多いので、貸衣装が理想でしょう。

貸衣装は、あわせたりする時間があるので、余裕をもって手配をしていた方が安心です。

 

 

参列時の妊婦さんの注意点

前述致しましたが、悪阻(つわり)がとても強い場合は、周りの方に心配をかけてしまう事も考えて、参加を見合わせる事も必要でしょう。または通夜や葬儀に一時的に顔を出すだけにとどめるなどの検討をした方が良いかもしれません。

 

お腹の大きさが目立ち妊娠7~8ヶ月以降は、イスに長時間座っていてもつらい時期と聞きます。このような場合は、適度に休憩を取りながら絶対に無理をすべきではありません。

開式中に前方の席で頻繁に席を立つことは、目立つこともあるので、このような場合は後方の席に座る事をおすすめします。無理をせずにつらくなったらためらうことなく式場から出るようにしましょう。

 

 

まとめ

・妊婦さんがお葬式に出てはいけないとの迷信があります。これは、死は不浄という考えと身重の妊婦さんを守るためと考えられます。

 

・現代では過去に比べて妊婦さんの葬儀への参列に対する迷信で左右される方はとても少なくなりましたが、お腹に鏡を入れて葬儀に行く方は多いようです。

 

・妊婦さんが葬儀に出る際は、決してムリをしてはいけません。自らの体調と向き合い必要であれば式中であってもためらわず式場からでるようにしましょう。

 

この記事を書いた人

代表取締役社長林 直哉

大切な方との別れは、悲しみと同時に、家族の絆を深める貴重な機会です。私たちは、ご遺族の想いに寄り添い、故人様との別れを心豊かに過ごせるよう、お手伝いさせていただきます。

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