葬儀の知恵袋(コラム)

2021年3月12日(金)

    終活は何をしたら良いかをご紹介します!

    終活は何をしたら良いか悩む方も多いらっしゃるかと思います。

    終活という言葉が世に出てきてしばらく経ちますが、ご自分の終末に備えて準備をしたいけれど、具体的に何をしたら良いかわからないため「結局何もしない」という方は多いのではないでしょうか。

    今回は私たち葬儀社側から考える「終活」についてお話しします。

     

    ●終活を行う必要性とは

    私がお勉強させていただいた事もある「一般社団法人終活カウンセラー協会」代表理事の武藤 頼胡さんの言葉をお借りすると、

     

    終活とは

    【人生の終焉を考えることを通じて、自分を見つめ、今をよりよく自分らしく生きる活動の事】

     

    とおっしゃっていました。

    これは、ご自分の亡くなった時のことだけを考えるのではなく、改めて「自分」というものを見つめなおすことにより、これからの生活をより自分らしく過ごしましょう!ということです。

     

    ご自分の死だけ見つめても気が滅入るだけだと思います。終活を通して過去の自分とこれからの自分を改めてみつめて、将来であるこれからの生活に生かすことができれば本当に良いことですよね!

     

     

     

    ●エンディングノートの作成

    エンディングノートとは、自分の事や亡くなった時の希望を家族に対して書き留めるものです。ご自分のこれからのよりよい生活の為でもありますが、同時に残された家族が困らないように残すもの。とも考えられます。というのも葬儀の際に多くのご家族とお話ししますが、残された子供たちは簡単な事でも親の事は意外と知らない事が多いものです。

     

    また、将来判断力や意思疎通が将来困難になった時のため。という理由もあります。

     

    とても重要な事ですが、書いたエンディングノートの存在を必ず家族に知らせておきましょう。伝えなかったために葬儀後しばらく経ってから、または数年経ってから自宅の整理をしていた際に見つかった。という事も珍しくありません。

     

    家族に伝える際には、「和室のタンスの2番目の引き出しに入れてあるから」などとしまってある場所を具体的に伝えましょう。一緒に読んで解説する事が一番の理想ですが、亡くなるまで逆に見られたくない!という場合は、封筒に封印をして保管することをおすすめします。

     

     

    ・エンディングノートを実際に手に取ってみましょう

    エンディングノートを作成するためにはエンディングノートを用意する必要があります。エンディングノートといっても種類は様々で、大きな書店では、専用コーナーがある事も多く、手に取って中を比較することができます。

    私のおすすめは、先にご紹介した終活カウンセラー協会が発行している「マイウェイ」です。ネット購入も可能ですが、できれば書店でいくつか手にとって中を確認したうえでご自分に合ったエンディングノートを選ぶことをおすすめします。また、初めて記入する際は、項目が少ない方を選ぶと良いかもしれません。

     

     

    ・エンディングノートに書き込みましょう!

    エンディングノートにある項目すべてを無理して書き込もうとする必要もありません。また、一度に書き込もうとすると大きな負担となり、書くことがイヤになったりあきらめたりする事になってしまう事があります。まずはわかる範囲で記入しやすい項目に書き込むようにしましょう。その後もすべての項目を記入しなくても結構です。時間や日数をかけても構いませんので、ご自分が完成と思えるくらいまで書き込むことをおすすめします。

     

     

    ・エンディングノートは一度書いたら終わりではありません

    一度書いたからといって終わりにしない方が良いでしょう。人は気持ちの変化や環境の変化などは起こりえるものです。記入内容の修正や新たにノートを購入して書き直すことをおすすめします。

    また、複数のノートがある場合はどれが最新のノートかわかるように記入日などを表紙や目立つ場所に記入しておくようにしましょう。

     

     

     

    ●自分の葬儀について考える

    もし自分が亡くなった時はどのようなお葬式を希望しますか?と聞かれてすぐに答えられる方は少ないことと思います。

     

    おおよその方向性が決まりましたら葬儀社に相談をすることでさらに考えなくてはならない事が出てくるかもしれません。ベルセレモニーでは事前相談を受け付けております。まずはお電話を。

     

    ・葬儀に呼ぶ範囲を考えましょう

    友人や知人、近所のなど多くの人に送ってもらう一般葬を希望するのか。また、家族・親族のみで葬儀を行うのか。などをまず考えます。

    それからおおよそ何人くらいになりそうなのかを予想してみましょう。答えは非常に難しいと思われがちですが、例えば親族は○○人、近所は○○人、サークル関係は○○人、友人・知人は○○人というようにグループ毎に考えてみて合計することで答えが出てきやすいです。

     

     

    ・宗教や宗派を今一度確認しましょう

    宗教に関しては、ご自分がわかっていても家族の方がわからない。という事も多々あります。

    仏教や神道、キリスト教など宗教はいくつかありますが、例えばお付き合いのあるお寺があったとした場合、○○寺など寺院名はもちろん、○○宗の○○派はしっかりとおさえておきましょう。

    不明な場合は寺院に連絡して宗派の確認をしたところで失礼ではありません。

    寺院とお付き合いが無く宗派がわからない場合は、親族(夫側)に聞いてみるとよいでしょう。

     

     

    ・葬儀社を決める

    葬儀社(葬儀ホール)を決める際は事前相談を行ったうえで決定することをおすすめします。

    葬儀ホールは葬儀社所有の場合がほとんどで大きさも様々です。葬儀に参列するおおよその人数を伝える事で葬儀ホールが適正か、おおよその費用はどれくらいかかるかを葬儀社に聞きくことができます。また、決める場合は、割引が可能な会員制度があるかなども聞いてみるとよいでしょう。

     

     

    ・葬儀社が決まったら家族に必ず伝えておきましょう

    突如やってくる葬儀に備えて、葬儀社が決まっている場合は事前に家族に伝えておきましょう。

     

    突然家族の逝去を知らされた家族は、病院に駆けつけてすぐに葬儀社に連絡しなければなりません。家族は事前に葬儀社を知らされていなければ、慌てて葬儀社を探すことから始めるでしょう。事前に依頼する葬儀社を知っているだけでも家族の負担は大きく軽減されることでしょう。

    また、葬儀の内容に関して希望があれば同時に伝えるようにしましょう。

     

     

     

    ●遺言書の作成

    資産を多く持っている方ほど、必ずといっていいほど自分が亡くなった後の相続についての対策を講じています。一方、多くの方は財産が無いから。と一切考えない方も多いのも事実です。

    そのような中で、相続に関する裁判で争われる方のほとんどは、さほど多くない資産の方がほとんどです。

    このように仲の良かった家族が争うのは寂しいですよね。必要に応じてではありますが、遺言書の必要性は高いといえるでしょう。

    遺言書に関しては改めて詳しくお話しします。

     

     

    ●納骨について

    お葬式が終わり四十九日を境に多くの方は納骨します。

    既にお墓や納骨堂を持っている方は、新たに納骨ができるスペースがあるかなど確認が必要でしょう。また、お持ちでない方は、お墓や納骨堂を新たに用意するのか検討が必要です。

     

    自分に子供がいない。または嫁いでしまい家を継ぐ人がいない。という方が増えおり、お墓や納骨堂を守っていく家族が将来いない。という問題があります。

    親族に託すといっても難しい場合が多いものです。

     

    合葬墓や合葬納骨堂といった納骨の方法は、他の方と一緒になってしまい後から取り出すこともできないデメリットもありますが、お墓の草刈りや定期的なお参りも必要なく、費用においても最初の一度切りで費用も抑えられるといったところも多くあります。

    (詳しくは、<お墓と納骨堂の種類。合葬墓(合祀墓)とは?>をご覧ください)

     

     

     

    まとめ

    ・終活とはご自分の亡くなった時のことだけを考えるのではなく、改めて「自分」というものを見つめなおすことにより、これからの生活をより自分らしく過ごすためでもあります。

     

    ・エンディングノートを書くことによりこれからのよりよい生活の為と同時に残された家族が困らないように残すもの。とも考えられます。ノートの項目はたくさんあるのでわからないところは書く必要はありませんが、最後まで書き上げることが重要です。

     

    また、必要に応じて遺言書の作成も検討するようにしましょう。

    ・葬儀社選びの際は事前相談をすることを強くおすすめします。ホールの大きさはご自分の葬儀に適正か。などもあわせて見学するようにしましょう。また、葬儀社が決まった際には必ず家族にも伝えるようにしましょう。

     

    ・お墓や納骨堂をお持ちの方は新たにお骨が入るか確認をします。また、将来お骨を守ってくれる家族がいなくなる場合は、他の人と一緒に埋葬される合葬墓の検討が必要になるかもしれません。

     

     

     

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