葬儀の知恵袋(コラム)

2022年12月31日(土)

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仏具の種類や正しい飾り方とは

仏具の種類にはどのようなものがあるのでしょうか?

仏具の種類は、「お参りの対象となる仏具」と、お参りのために使用する「基本の仏具」とに大別されます。

お参りの対象となる仏具には、「本尊・脇侍・位牌」、基本の仏具には、「燭台・香炉・花立」があります。

今回は、正しい飾り方についてもご紹介していきます。

 

仏具の種類

仏具は「お参りの対象となる仏具」と、お参りのために使用する「基本の仏具」に大別されます。

お参りの対象となる仏具

仏壇でお参りをする時、「何に向かってお参りしているのだろう?」と疑問に思ったことはないでしょうか。まずは仏具の中でも最も重要となる「お参りの対象となる仏具」をご紹介します。

本尊(ほんぞん)
本尊は仏教各宗派の信仰対象で、宗派によって信仰する本尊が異なります。日本における主要宗派の本尊は以下の通りです。

天台宗 釈迦如来 阿弥陀如来 観世音菩薩など
真言宗 大日如来
日蓮宗 十界曼荼羅
浄土宗 阿弥陀如来
真宗大谷派 阿弥陀如来
浄土真宗本願寺派 阿弥陀如来
曹洞宗 南無釈迦牟尼佛
臨済宗 南無釈迦牟尼佛

脇侍(きょうじ・わきじ)
脇侍は本尊の左右に侍して、本尊の教化(人々を善に導くこと)を助ける役割を持ちます。主要宗派の脇侍は以下の通りです。

天台宗  天台大師・伝教大師
真言宗  弘法大師・不動明王または十三仏
日蓮宗 鬼子母神・大黒天
浄土宗 善導大師・円光大師
真宗大谷派 十字名号または親鸞聖人・九字名号または蓮如上人
浄土真宗本願寺派 十字名号または親鸞聖人・九字名号または蓮如上人
曹洞宗 承陽大師・常済大師
臨済宗 開山無相大師・開墓花園法皇など

位牌(いはい)

故人の戒名や没年月日等を記した木製の牌を位牌といいます。位牌は僧侶が魂入れ(開眼供養)を行うことで、故人の魂の依代となります。ただし浄土真宗では、亡くなった人はすぐに極楽浄土に往生するので、魂の依代を用意する必要はないとされており、基本的に位牌を用いることはありません。

以上がお参りの対象となる仏具です。 次にお参りをするために基本となる仏具をご紹介します。

基本の仏具

仏壇でお参りをするために最低限必要となる仏具は、香炉(こうろ)、燭台(しょくだい)、花立(はなたて)で、この3種類を総称して三具足(みつぐそく・さんぐそく)といいます。それぞれの仏具の役割や意味を以下にご紹介します。

燭台(しょくだい)
燭台とはロウソク立てのことです。仏教ではロウソクの炎は人々を照らす光明を象徴しているとし、ロウソクを灯すことで、世界の真理を知る仏様のお導きを受けられるとされています。またロウソクの炎には、あの世とこの世を繋ぐ役割や、周囲を浄化する役割があるとも考えられています。

香炉(こうろ)
香炉はお線香やお香を焚くための器で、中に灰を入れて使います。なぜ仏壇でお香を焚くのかというと、仏教には「お線香やお香の香りが仏様や故人の食べ物になる」という教えがあるため、その香りをお供えするためにお香を焚きます。その他にも、心身を清めることや、あの世とこの世をつなぐことなどを目的としています。

花立(はなたて)
花立とは花瓶のことで、お花をお供えするために使います。なぜお花を供えるのかというと、自然界で美しく咲く花の姿は、厳しい修行を重ねて悟りを開くことを目的とする仏教の教えに繋がるからだという説があります。またあるお経の中に、お釈迦様が前世で修行していた時に仏様と出会い、お花を買ってお供えしたというお話が出てくることも、お花を供える理由となっているようです。

その他の仏具

過去帳(かこちょう)
先祖代々の俗名、戒名、死亡年月日、享年などを記します。

木魚(もくぎょ)
読経のリズムを整えるために使います。「眠らない魚(魚は目を閉じて眠るためかつては眠らないと思われていた)のように、寝る間を惜しんで修行しなさい」という思いから、魚をかたどって作られた「魚板」が木魚の原型といわれています。

※浄土真宗では木魚を使用せず、日蓮宗や法華宗では木魚ではなく木鉦(もくしょう)を使います。

りん
りんは仏前でお経を唱える時や手を合わせる時に鳴らす仏具で、禅宗(曹洞宗・臨済宗・黄檗宗)で使われていました。現在では全ての宗派で使われていますが、宗派によって鐘(かね)、鏧(きん)、小鏧(しょうきん)など名称が異なります。

仏飯器(ぶっぱんき)
仏飯器は銅、ガラス、陶、ステンレス、木などで作られていて、仏前にご飯をお供えするために使います。故人様やご先祖様のためにお供えするご飯ですが、生きている私たちが食べ物に困らずにいられることに対する感謝の気持ちを込めるという意味もあります。

茶湯器(ちゃとうき)
お水やお茶をお供えするために使う器を茶湯器といいます。多くの宗派で「故人やご先祖さまも喉が乾く」という考えからお水やお茶をお供えしますが、浄土真宗ではそのように考えられていないため、お供えする必要がないとしています。浄土真宗でお水をお供えする場合は、華瓶(けびょう)と呼ばれる器に水を入れ、樒(しきみ)や青木など香りのある木を刺し「香水」としてお供えします。

仏器膳(ぶっきぜん)
仏飯器や茶湯器をのせるためのお膳を仏器膳といいます。本尊に向かって右に仏飯器を、左に茶湯器をのせますが、配列は宗派によって異なる場合があります。

高杯(たかつき)
果物やお菓子をお供えするために使う脚の長い器を高杯といいます。仏様を敬う気持ちから脚が長い形をしているといわれています。

火消し(ひけし)
ロウソクの火を消すために使います。うちわ形であおいで風を送るタイプや、帽子のような形で火にかぶせるタイプ、トングのような形でロウソクの芯を挟んで消すタイプなどがあります。火消しが無い場合、口で息を吹きかけることはマナー違反ですので、手で仰いで消しましょう。

線香立て
火をつける前の線香を立てて収納するための仏具です。線香差しとも呼ばれます。

瓔珞(ようらく
古代インドの王族が身に着けていたものが仏教に取り入れられ、菩薩像の胸飾りや首飾りとして用いられていました。仏具としての瓔珞は仏壇を飾るために用いられています。一般的に瓔珞は対(2個セット)で飾ります。

吊灯籠(つりとうろう)
仏壇の天井に吊るして使う仏具です。ご本尊や仏壇の中を明るく照らします。

常花(じょうか)
泥の中に根を張り、美しく咲く「蓮の花」は仏教において最上の花とされていますが、その蓮の花をかたどった金属製の造花を常花といい、「枯れない花」「永遠に咲き続ける花」を表しています。浄土真宗では飾りません。

霊供膳(りょうぐぜん・れいぐぜん)
お膳、お椀、箸がセットになっていて、白飯や精進料理、汁物などをお供えします。命日、お盆、お彼岸などに、故人やご先祖様をおもてなしするために用意します。浄土真宗では使用しません。

ここからは浄土真宗で使われる仏具についてご紹介します。

輪灯(りんとう)
灯明をお供えするための仏具です。

供笥(くげ)
お菓子などをお供えする器です。

華瓶(けびょう)
前述したように水を入れて樒(しきみ)もしくは青葉をさします。

木蝋(もくろう)
木製のロウソクです。朱色に塗られていて、火をつけずに立てておきます。

御分箱・御文章箱(おふみばこ・ごぶんしょうばこ)
蓮如上人の手紙を納める箱です。

鶴亀燭台(つるかめしょくだい:大谷派のみ)
亀の上に乗った鶴が、蓮の実・蕾・葉が彫刻された蓮軸をくわえている形の燭台です。

 

今回は仏壇で使用する仏具についてご紹介しましたが、仏具は地域、宗派、寺院ごとに異なりますので、詳しくは菩提寺にご確認ください。

 

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